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2018年1月

新築を建てる前に。最低限知っておきたい住宅ローンについて。

「新築を建てたいが、住宅ローンについてよくわからない。」
そのようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃると思います。
住宅ローンとは、購入する住宅を担保としてお金を借りるローン商品のことです。
 
平均年収400万円のサラリーマンが、毎年100万円ほど貯金を行ったとしましょう。
2000万円~4000万円の住宅を現金で購入しようとすれば、就職してから何十年も先の話になりますね。
自己資金だけでは住宅の購入が困難な場合に、銀行やノンバンクが提供するものが、住宅ローンです。
 
今回は、住宅ローンを検討する方が、最低限知っておきたいことについてご説明します。
 
●いくら借りることが可能かを知る
借りることが可能な金額によって、新築の物件にいくらの費用をかけられるかが変わります。
まずは、自分の年収からいくらまで借り入れが可能かを調べましょう。
年収に対する返済額の比率によって借り入れ可能額がわかります。(あくまで目安です)
 
●金利タイプの種類を知る
住宅ローンの金利には、「変動金利」「当初固定金利」「全期間固定金利」の3つの種類があります。
それぞれのタイプの利点を知ったうえで、自分に合ったタイプを選択することが必要になります。
 
●住宅ローンによって必要な諸費用を知る
住宅ローンに必要な費用は、金利に連動する利息だけでなく、保証料や事務手数料、それ以外にも様々な諸費用が必要になります。
住宅ローンによっては、諸費用が大きく違うため、注意が必要になります。
 
●住宅ローンの比較
金利と諸費用と返済額との関係を考慮して、住宅ローンの比較をしましょう。
自分の返済計画に合った住宅ローンを選びましょう。
 
●住宅ローンの事前審査に申し込む
希望する金額が実際に借り入れ出来るかどうか事前に審査を行いましょう。
借り入れ可能な金額がわからないと、マイホームの具体的な計画がたてられません。
複数の住宅ローンの事前審査に申し込むことも良いでしょう。
 
●最後に
上記のポイントは、住宅ローンを検討している人が最低限知っておくべきことです。
じっくりと検討したい場合には、より詳しい知識を身に付けることが大切です。
一生に一度のマイホームで、より快適な生活を送るためにも、住宅ローンについてしっかりと検討してはいかがでしょうか。

ペットとともに暮らす方必見!新築の間取りを考えよう。

「新築を建てるなら犬を飼いたい!」

「飼っている猫のための間取りにしたい。」

 

新築を考えている方で、ペットとともに暮らそうとお考えの方は多いと思います。

 

犬や猫などのペットは、大切な家族であり人生を共に暮らすパートナーですね。人と同じように快適な環境を準備してあげたいものです。健康で安全に暮らせることはもちろんのこと、室内でも一緒に過ごしたいですね。

今回は、ペットの中でも、犬や猫と新築に住みたいとお考えの方へ、犬と猫のことを考えた間取りや素材に関するいくつかのポイント場所をご紹介したいと思います。

 

 

●玄関や玄関ホール

ペット、特に犬と暮らす場合は、散歩は欠かせないものとなります。散歩に行く準備や、帰宅時のケアを念頭に入れ、広さや収納場所があるかを確認しましょう。来客に対して警戒したり、外へ飛び出したりすることを避けるためにペットフェンスを取り付けるのも良いでしょう。

 

●キッチン

キッチンは人間の食べ物を料理する場所であります。ゆえにペットが口にしてはいけない食材を落としてしまった場合や、火を扱うときにペットの侵入は避けたいものです。キッチンにはペットが入れないように、フェンスが取り付け可能な間取りを考えましょう。

 

 

●床やフローリング

フローリングは掃除をしやすいというメリットがありますが、滑りやすいため、ペットの脱臼や股関節のけがの原因につながります。動き回れるようにあらかじめ滑りにくいフローリング材を用いることや、床などにはマットやカーペットを敷くことが重要になります。

 

 

●階段

犬や猫を、一階でも二階でも自由に動き回らせたいと考えている方もいらっしゃると思います。本来階段を設置する際は、人間のことを考えた段差や幅でつくられていますので、ペットにとっては足に負担がかかります。緩やかな段差の階段にするなど、部屋の中の段差にも注意しましょう。

 

●庭

犬や猫を思う存分家で遊ばせてあげたいと思うのであれば、庭を造ることをお勧めします。大きいペットなら庭も大きくしてあげるのがおすすめです。しかし、庭は外であるため危険が存在します。口にすると危ない植物は生えていないか、通行人や近所の人に配慮できているのか、など庭を造る前にしっかりと確認を行いましょう。家に入る時に足を洗える場所を設けると、室内が汚れずに済みます。

 

●最後に

今回は、ペットとともに新築で暮らしたい方に対して、ペットのための間取りの注意点をいくつかご紹介しました。人間だけの場所、ペットともに過ごせる場所をきちんと区別する間取りを心がけることが大切になります。

家族の一員であるペットが少しでもストレスを感じないような、長生きできるような間取りを考えましょう。

家の外観デザインを考える!屋根にもこだわりありますか?

「新築の外観のデザインにこだわりたい。」

このようにお考えの方は多いと思います。

一生に一度のマイホーム、せっかくならとことん外観にこだわりたいですよね。外観デザインというと、外壁や外構といった視線の低いところに目が行きがちです。自分が住んでいる屋根を間近に見る機会はさほどないので、屋根はあって当然のものだ、と普段はあまり意識しないと思います。しかし、屋根には様々な重要な役割があり、生活に欠かせないものです。

今回は、新築の外観のデザインに対して、屋根の役割を簡単に説明したうえで、代表的な屋根のデザインについてご紹介したいと思います。

 

 

●屋根の役割とは

・雨や雪から守る

・台風や地震などの自然災害から守る

・温度調節してくれる

・太陽の日差しや紫外線を防ぐ

など様々です。屋根がなかったら、大変なことになりますね。

 

●屋根のデザイン、形

屋根には機能性を重視されますが、それ以上に見た目にも配慮することで、通行人や訪問客を楽しませる、周囲の環境に調和させることも大切です。屋根の形状が変わると、外観のイメージがガラリと変わります。

それでは、代表的な住宅屋根の形や特徴をご紹介します。

 

・切妻屋根(きりづまやね)

日本で最も代表的な形の屋根です。四角い長方形の建物の上に三角形の屋根がついています。切妻屋根は屋根の頂上の部分から下へ2方向に、対称に張り出して伸びている形状をしています。和風でも洋風でもあいますし、コスト面でも一番手ごろな屋根といえるでしょう。

 

・寄棟屋根(よせむねやね)

屋根の頂点から4方向に張り出して伸びている屋根です。外観のデザインにおいて、立派な構え面になることから、近年この形状の屋根が増えています。しかし、頂点の部分は複雑な形状なので制作のコストが若干高くなる可能性がございます。

 

・片流れ屋根

片流れ屋根は家全体に対して片方向にのみ勾配をつけたな屋根の形状です。片流れ屋根は屋根面が1つであるために大きさや勾配を好みで様々な選択が可能です。今風のオシャレでモダンな雰囲気を作ることができるため、設計士は好んでデザインすることが多いです。シンプルな形状であるため、制作にかかるコストを安く抑えることができます。また、太陽光パネルの設置にも適しています。

 

●最後に

今回は、外観デザインを考えるうえで、屋根についてご紹介しました。

一歩外に出て、周りの家を見れば、屋根は目につきやすく、デザインや色によって家そのもののイメージが決まります。新築を建てるとき、その地域の土地の形状や自然環境、好みや予算による最も納得のいく屋根を考える必要があります。新築の外観のデザインを考える際には、屋根にもこだわってみてはいかがでしょうか。

部屋の色は心に影響を与える!?新築の内装を色から考える!

暮らしの中にはたくさんの色があり、その色によって人々は様々な影響を受けています。色をうまく使いこなすこと(=コーディネート)によって、毎日の生活をよりよくすることが可能になります。今回は、内装を考える際に考えるべき、「色のバランス」についてお伝えし、そして代表的な色がもたらす心理的効果をご説明したいと思います。

 

 

〇部屋の内装を考える前に!知っておきたい「色のバランス」

美しく、バランスのとれたお部屋にするために、カラーコーディネートにおいて重要となる、3つの配色(基調色、配合色、強調色)とその比率についてお伝えします。

 

・基調色(ベースカラー)

基調色とは、基本となる色のことです。建物全体のイメージに大きな影響を与えるので、どんな雰囲気にも合う白やそれに近い明るめの色を選ぶとよいでしょう。

 

・配合色(アソートカラー)

全体の約25%を占め、ベースカラーに対して特性を高めたり、変化をつけたりする色のことです。目のつきやすい家具やカーテンなどに用いられ、部屋の雰囲気をつくる色となっています。ドアの色に変化をつけると、部屋にアクセントがつきます。

 

・強調色(アクセントカラー)

全体の約5%を占め、ベースカラーを主とする全体の色調に対して、目立つ色を用いることで全体を引き締め、変化や動きをつけることができる色です。クッションや小物、などのワンポイントに用いられます。最近の流行では、壁の一部の色を変える際に強調色を使います。

 

〇色がもたらす心理効果!

実際の代表的な色がもたらす心理的効果についてご紹介します。

 

・赤色

赤色は暖かさ、気力回復に役立ち、食欲増進の効果もあります。広範囲ではなく、強調色としてワンポイントに使用することがおすすめです。

 

・白色

白色には、エレガントな雰囲気を演出でき、清潔さ・優雅さのイメージがあります。様々な色と合うので、ベースカラーとしてよく使われます。

 

・茶色

木をイメージさせる茶色は、落ち着いた雰囲気を演出するのに最適です。フローリングなど木目として使われています。

 

・青色

鎮静作用の強い寒色の代表色である青色は空や水のイメージがあります。清潔感のあるイメージから考えれば洗面台などの水回り、落ち着きのあるイメージから考えると、睡眠の状態を整える寝室に向いています。

 

・緑色

緑色は暖色の黄色と寒色の青色の中間に位置する色であることから、ほとんどの周りの色と調和します。自然や植物からもたらされる安心感や穏やかな気持ちにさせる効果があるため、リラックスしたいリビングや寝室に適しています。

 

〇まとめ

色には、その色によって与える心理効果があります。カラーコーディネートによって毎日の生活をよりよくする反面、色がもたらす効果を知っていないと逆効果になることもあります。

新築の内装を考える際には、色という視点から注目して考えることもよいかもしれません。

アメリカンな家に住みたい方必見!欧米風の住宅に共通する内観の特徴について

「せっかく住むなら和風な家よりもアメリカンな家の方が良いな。」
将来の家にイメージを膨らませるのは楽しいですよね。
アメリカンな家と言えば、どっしりとした重厚感のあるつくりと大きな屋根、あと玄関先のウッドデッキなどがあげられますが、それらは全て外装の特徴です。
 
皆さんが思い浮かべるアメリカンな家のイメージに内装の姿はあったでしょうか。
今回は、多くの人から支持を集めるアメリカンな家の内装の特徴について見ていきたいと思います。
 
◇LDK様式の広々とした内装
アメリカンな家の内装と言えばLDKの仕切りがない広々とした空間です。
とっさに思い出せなかった方が多かったのは、今の多くの日本の住宅でもこのLDKの様式が使われているからではないでしょうか。
 
LDK様式はもともとアメリカの家で用いられていた様式で、リビング・ダイニング・キッチンという3つの空間が仕切りを置くことなくつながっており、この空間のつながりが生活する人に広々とした感覚を与えます。
日本家屋の場合だと部屋と部屋は障子で仕切られており、極力部屋同士を区切ろうとする、言わば閉じた空間を作り出す様式です。
広い空間がつながっていると家事動線が確保できるだけでなく、家の中にいる家族を見守ることができるため現代的な生活には適しているといえますね。
 
◇暖炉があり、木の温もりが感じられる
アメリカンな家のもう一つの要素が、随所に木の温もりを感じられるところです。
アメリカ様式の家の場合には、家は木造で内装は木の見た目がむき出しになっていて、全体的に茶色の印象を持っています。
 
場合によっては、真っ白に塗装された木やタイルが敷き詰められたものをイメージされるかもしれません。
全体的に自然材料がそのまま使われていて、シンプルな雰囲気になっているのです。
 
またアメリカンな家を語る上で欠かせないのが暖炉の存在です。
リビングの真ん中に大きな暖炉があって、冬には暖炉が赤々と燃えている光景というのは皆さんも想像されるのではないでしょうか。
暖炉は日本にはない文化であり、そういった異国文化への憧れが、現代になってアメリカ様式のような古典的な様式の住宅が支持を得ている要因だと考えられます。
 
◇まとめ
今回は、アメリカンな家の内装の特徴についてお伝えしてきました。
古き良きアメリカの住宅様式が今になって日本人にうけているというのは、ある種不思議な話でもありますね。
アメリカの住宅様式に憧れのある方は、家を建てる際に是非そのように相談してみても良いのではないでしょうか。

家の外観にこだわりのある方へ!自分好みの外観デザインにするには?

こんにちは、茨城県で住宅の建築設計から施工までを行っている建築Studio_Kです。
マイホームを建てようとお考えの方の中には、家の外観にこだわりを持っておられる方も多いと思います。
外観のデザインは家の見た目を決める大事な要素ですので入念に考えたいですよね。
 
しかし、せっかくイメージした完成図も実際に反映されなければ意味がありません。
そこで今回は、家の外観にこだわりのある方に知って欲しい、外観のデザインを施工まで上手く反映させるポイントについてお話ししたいと思います。
 
◇時間をかけた設計
マイホームを建てる際に考える家の外観のデザインですが、イメージをできるだけ具現化するためには設計の段階で十分に時間を費やす必要があります。
完成図が本当に皆さんの理想に合うように心から良いと思えるものを時間をかけてじっくりと練り上げていくのです。
ただでさえ時間がかかる家づくりなのに、設計の段階でそんなに時間をかけていたら待てないと思われるかもしれません。
 
しかし、設計の段階で理想のイメージを相手に伝えることで住宅会社の方から思わぬ良いデザインの提案が返ってくることもあり、より良い家づくりにつながります。
また「あぁでもない、こうでもない」と言って家の設計を真剣に考えることは、家づくりの過程において大きな楽しみを感じる場面でもあるのです。
 
◇モデルルームの使い方
一方外観の良いイメージが上手く湧かないという場合には、モデルルームやギャラリーを活用するのが有効です。
住宅会社のホームページを訪れて事例のページを見れば、今まで建てられたさまざまな家の姿を見ることが出来ます。
 
モデルルームの場合には、「この部分は自分の理想に合うけれど、ここは変えたい」など自分にとって良い部分とそうでない部分が見えてくるため、イメージをより具体的に描いていくことができるのです。
 
モデルルームで得た情報は皆さんの家の設計の際に活用できます。
実際に見に行って、思ったことを設計担当の方に話し、具体的にどのような形で適応させていくかを検討してもらうことで、理想の家が出来上がっていくのです。
 
◇まとめ
いかがでしたか。
今回は、マイホームを建てる際に皆さんの描くイメージを上手く反映していくためのポイントについてについてお話ししてきました。
弊社建築Studio_Kでもそういったお客様のこだわりを形にしていくために、設計には十分に時間をかけ、お客様のイメージを聞き出すことに注力しています。
是非皆さんも家を建てる際には、手間を惜しまず時間をかけるべきところにかけて良い家づくりを行ってくださいね。

マイホームを建てる方必見!外観のデザインを決める三つの要素とは?

こんにちは、茨城県で住宅の建築設計から施工までを行っている建築Studio_Kです。
家を建てる際に考えなければいけないことの一つが「外観」です。
「外観」は家の印象を決めるだけでなく、家の機能にも関わってくる重要な要素です。
そこで今回は、マイホームを建てる予定の方に知ってもらいたい外観のデザインを決める三つの要素についてお伝えしていきたいと思います。
 
◇外から見た家の大きさを表す「形」
家の外観を決める三つの要素の内まず一つ目は、「形」です。
これは家の形そのもののことで、外壁と屋根で囲まれた形の美しさが外観を左右します。
 
平屋なのか、モダンな二階建て、三階建てなのかによっても変わってきますし、屋根の種類によっても見え方が違います。
家の形は間取りによって決まるもので、なかなか自分で操作することは難しいかもしれませんが、いくつか候補がある場合には家の見た目と言う観点から間取りを決めても良いかもしれません。
 
◇家の雰囲気を感じさせる「壁」
家の外観を決めるものとしてよく言われるのが「壁」です。
外壁の色や材質は見た目の大きな要素を占めているため、外観をデザインする上でも重要になってきます。
温かみのあるモダンな感じや落ち着いたシックな雰囲気など好みに合わせて選んでみても良いでしょう。
 
また住み始めてからのメンテナンスも考えなくてはなりません。
外壁は紫外線や風雨によって一番影響を受ける部分です。現在では塗装の技術が進んでほとんどメンテナンスの必要が無いサイディングなどがでていますが、金額も高価になってしまいます。また一方で自然素材の塗り壁や木板張りの外壁は経年変化が味わいとなってこれを楽しむ方も増えています。
 
◇外観のアクセントとなる「窓」
外観を考えるうえで忘れてはいけないのが「窓」の存在です。
「窓」は外観を乱すものと捉えるよりもむしろアクセントを足してくれるものと考えるのが良いと思います。
ここに大きな窓を一つ入れるだけでかなり開放的な印象になるなと感じたり、変に窓が偏っていると違和感を覚えたりするでしょう。
また「窓」は見た目だけでなく採光の機能としての役割もあるため、内側からのイメージも同時にしておくと後で困ることがないのでおすすめです。
 
◇まとめ
いかがでしたか。
今回は、家の外観を決める三つの要素として「形」「壁」「窓」について紹介してきました。
外観を考える多くの人は「外観=外壁」と思い込みがちですが、外観は家の形や窓の配置によっても変わってくるものです。
このあたりも意識しながら外観の設計を行っていきましょう。

新築の土地探しは建物の購入と同時にすべき?新しく家を建てる時の土地探しの注意点について

新築で家を建てる時に、建物の設計と同時にやらなければならないのが土地探しです。
家の設計ができても建てる土地がなければ、家を立てることはできませんよね。
今回は、新築を立てる時の土地探しにおける注意点についてお話ししたいと思います。
 
◇土地探しは建物の購入と同時にすべき
家を建てる時にどこに建てるのかを決める上で、土地探しというのはとても重要です。
建てたい場所の雰囲気も決まっていて、土地探しに情熱を注いでいる人もいらっしゃると思います。
 
しかし、土地探しをする時に注意しなければならないのが、建物の購入を残して土地の購入だけを先に行ってしまってはいけないということです。
 
どういうことかと言うと、たまに土地探しを熱心にされている方が、不動産屋の紹介で「今しか手に入らない」というお買い得な物件を、急かされて建物のことそっちのけで買ってしまうことがあります。
これは新築を建てる上で絶対にやってはならないことなのですが、何故でしょうか。
 
◇住宅ローンが組めなくなる...?
「土地を先に買ってしまうと、建てる家の設計がっ難しくなってしまうからだ」と考える方はいらっしゃいますが、それだけではありません。
実は土地だけ建物の設計より先に購入してしまいますと、将来支払うローンが多くなるだけでなく最悪の場合住宅ローンが組めず家を建てられなくなってしまうということもあるのです。
 
その理由は、まず土地だけで購入する際に組めるローンは住宅ローンよりも金利が高いこと、そしてもう一つは住宅ローンが建物だけの担保では組めないことです。
順に説明していきますと、住宅ローンというのは家の建物を建てる時に組める低金利のローンで、土地のみの購入には適用できません。
 
そのため、土地を買ってから住宅を購入するとなると土地のローンにかかる金利が高く、その分多くローンをしはらわなければならなくなります。
 
また、住宅ローンを組む際には契約者が支払い放棄を行った際に物件を競売にかけられるよう、銀行が土地と建物に抵当権をつけます。その際、土地に既に抵当権が付けられており別銀行のものになっていたとすると、売却を行っても建物が新しい持ち主のものに代わる一方、土地は元の持ち主のものになってしまいます。
 
こうなると競売にかけた時の価格が低くなり銀行側は損をしてしまうので、元々建物だけを担保にしたローンというのは銀行に組んでもらえないのです。
土地はあるのに家を建てられない状況など想像したくもないですので、くれぐれもこのようなことがないようにしたいですね。
 
◇まとめ
以上のことから新築を建てる時には、土地と建物の購入は同時にしていくことをおすすめします。
ただし、抵当権を同じ融資先の銀行に持ってもらったり、土地の購入時に建物の設計が進んでいたりする場合には、土地の購入から建物の購入まで多少の時間を取れる場合もあるので、住宅会社あるいは銀行に十分相談の上話をすすめるようにしましょう。